勝利方式の神話
カジノでは少数のラッキーなプレイヤーが勝つためにギャンブルの方式というものを知っているかのように思ったりすることがあります。しかし実際にはそのようなものは存在せず、運か実力が大事なのです。
ここでは勝率を上げると言われるいくつかのギャンブルの方式を検証していきます。ラッキーなプレイヤーは自分の使っている方式によって勝利すると思ったりしますが、実際には良いチャンスに恵まれただけでそのようなものとは何も関係がないのです。
1. 10パーセントシステム:
この方式を解説するために例としてあるプレーヤーが一連のゲームにおいて200$の資金を持っているとします。このシステムは基本的に最初の賭け金が持ち金の10%でなくてはならないというもので、この場合20$となります。もしゲームに負けた場合、持ち金は180$となり、次のベットは残りの額の10%ということで18$となります。最初のゲームで勝った場合は持ち金が220$となるので次の賭け金はその10%の22$となります。
このシステムは負けが多い場合に賭け金を減らしていくことにより長くゲームを続けることができるというものです。そしていつか幸運が訪れまた勝ち始めると期待するのです。このシステムを採用するにはいつカジノを出るかを決める必要があります。
2. 気休めシステム
これは複雑な方法で、うまくいくという人もいますが大抵の研究家によるとこのシステムを一度使ってしまうと二度と繰り返せないと言われます。これを行うには1から20までの全ての番号を書く必要があります。
- プレイヤーが1+20を賭ける(最初と最後の番号)=21$
- 次に2+19を賭ける(次に来る数字)=21$
- 勝った場合これらの数字は線を引き消す
- 次に3+18=21$を賭ける
- 線を引いていない数字はその倍を賭ける
- 例えば4+17が消されてない場合賭ける額は42$となる
この「気休め」システムはダランバー・システムになぞられますが、一番の違いは210$勝った場合にゲームをやめなければならないということです。
3. 優先システム
このシステムは他のゲームでも応用されることもありますが、主にルーレットにおいて好まれるもので、アイデアとしてある特定の数や色が他のものよりも多く現れると想定することです。長い期間の中で特定の数や色に賭け続ければ勝てるというもので、専門家は今日このような方法をとることはあまり意味がないと言います。ルーレットが発祥した頃はそのホイール盤の機械的な仕組みにより特定の番号や色が当たりやすくなるのではと思われていました。しかし電子化したテクノロジーとランダムな数列をつくるプログラムによってこのような方式は全く的外れになったのです。
4. グループシステム論
このシステムは1つか2つのカードの束を取り、よく混ぜて表にしてテーブルに置きます。わかり易いように赤が勝ち、黒が負けとし、勝ち負けがどの順で来るかをしっかり観察しなくてはなりません。大まかに言うとこれらは変わることはありませんが一連のカードとしてグループを形成することになります。グループシステム論とは一度勝った場合それと同様の数や色が出るかもしれない、負けたときはその逆を次のゲームで賭けるというものです。このシステムに絶大な信頼を寄せる人もいますが、単純に考えて誰もいつ一連のパターンが変化するかはわからないですからいつ負けてもおかしくないと言えるでしょう。
5. リターンシステム
このシステムは前述のグループ論の正反対で確率論を用います。全ての色や数字は同等に現れるはずで、例えば赤が出た場合は次は黒だろうというものです。