ギャンブル中毒とは

成人の80％が一年に最低一度はギャンブルをし、殆どの場合は無害な娯楽としてみなされています。しかしこの中の1％の人たちにとってはカジノでの賭博は単なる遊びではなく深刻な問題となっているのです。

ギャンブルの問題は心理的、肉体的、社会的、職場などの日常生活において害が生じると言われ、この障害が起きる際に主に7つの兆候が見られると考えられますが正確な診断は訓練を受けた専門家だけができるのです。

カジノにおいて問題が生じるのは薬物やアルコール中毒と同様に若者によく見られ、人種や経済的背景、性別に関係なく起こりうるのです。賭博中毒とは何に対してもお金を賭けることで、日常的なものにさえその対象となることがあります。

ギャンブル中毒の危険信号とは

1 – 没頭

常にギャンブルに没頭していることが中毒の一番わかり易い兆候です。過去における勝ち負けを常に追体験し次の機会を探しどのように資金を調達するかを考える行為などがここでいう没頭の代表的な例と言えます。

2 – エスカレーション

賭博中毒者が肉体的に体験する反応は薬物依存者がハイになるとのよく似ています。このようなハイ状態においては心拍数が上がり現実から乖離する症状がでます。ドラッグにおけるハイと同様に金銭に関する許容度も上がります。

このハイ状態になるためにギャンブラーはどんどん賭け金を増やすようになります。

ギャンブル障害を持つ人は最後の一ドルを遣いきるまで賭け続けます。多くの中毒者は資金を尽かせ他のところから新たに調達しようとするのです。ひどい場合だと法律を守らないでギャンブルするためにお金を集めようとすることもあります。

3 – やめられない

ギャンブルをコントロールしたり止めようとして失敗することも問題の一つです。何度試みても止められないというのは警告サインと言えるでしょう。

ギャンブル中毒は麻薬中毒と類似して抑制したり止めようとしたりする際に落ち着かずいらついたり起こったりするようになります。

4 – 逃走

ギャンブル中毒は快楽を探す行為の一種だと見えるかもしれませんが、中毒の原因は損失や痛みを補うというところにあります。

感情的な苦痛は他の感情を抑制し麻痺させます。ギャンブルやその他の中毒は過多の刺激や快楽から生まれるのです。

5 – 追求

ギャンブルによって失ったものを勝ち戻そうと常に試みることは追求と見なされます。ギャンブラーは損失を補うために更にお金を賭け勝とうとするため深刻な金銭問題に発展することがあるのです。

6 – 虚言

友人や家族に賭けた時間や金額を偽ることは明らかなギャンブル障害の兆候といえます。

どれだけ時間や金額を費やしたかを偽ることに罪悪感を感じ、これによって感情的な苦痛が増し、それを和らげるためにさらにギャンブルをしてしまう可能性があるのです。

7 – 疎外

ギャンブルにより友人や家族、仕事を遠ざけるようになることは明らかに問題が生じているサインです。中毒者は学校や仕事のキャリア、日常生活を危険に晒したり失うことを気にせずギャンブルを続けます。

ギャンブル中毒を克服するには

アメリカの国立賭博問題評議会（The National

Council on Problem Gambling）はカジノ賭博障害を持つかもしれない人に対し１０この質問からなるテストを行っています。このテストは専門家との面談に代わるものではありませんがそのような相談が必要かどうかを判断するのに役に立つといえるでしょう。

どの中毒とも同様に賭博に関しても乗り越えることができます。このような中毒を克服するためにさまざまなヘルプやサポートがあり、事態の深刻さによって適切な処置がとられます。カウンセリングや集団療法、入院治療プログラムは一般的な支援の一例です。他にも在宅治療、民間の医療施設、心理療法や催眠療法などが利用されています。

ギャンブル中毒を克服するための最初のステップは問題を認め、助けを求めることです。